2017.10.11-22 スペイン・ポルトガル 7/9

【9日目】19日(木)

本日は王家の避暑地シントラへ。1時間ほどで到着するも町に入ってからが大変。一方通行が多く道は激せま、急な坂道だらけ。グルグル回りながらなんとか駐車場確保し、坂を上って王宮へ・・・息が切れる。

 

●王宮

1910年まで使われていたポルトガル王家の夏の離宮イスラム教徒が残した建物をディニス王が居城とした後、何度も増改築がなされてきた。f:id:meena0:20171108143419j:image天井一面に白鳥が描かれた広間や、カササギの広間など、部屋ひとつひとつが特徴的かつ豪華。紋章の間は特にゴージャスで、アズレージョと天井画と、イスラム教のモスクのような天井アーチに圧倒される。

f:id:meena0:20171108133957j:imageチャペルの天井の彫りも幾何学でどこかモスクっぽい。f:id:meena0:20171108134020j:image左の鏡とシャンデリアはイタリア・ムラーノ産。中国の陶器、ペルシャ絨毯、インド製の家具、オランダの絵画など、世界中の素晴らしい産物があり、当時の栄華を偲ばせる。建物自体も調度品もすべて圧巻の美しさ。f:id:meena0:20171108134035j:image中庭に面した風呂の間(?)f:id:meena0:20171108134100j:image昼を過ぎ、王宮からペーナ宮殿に向かうバスは長い行列で乗れそうもない。ちょうど呼び込みをしていたトゥクトゥクに乗って向かうことに。テキサスから来たご夫婦と折半、一人10ユーロ、バスの2倍だが時間節約もできるしお得だと思う。途中の道は林間の片側一車線の曲がりくねった狭い道で、かなり渋滞していた。運転手はすごく感じの良いお兄ちゃんで、アルコバサ出身だそう。同乗のご夫婦も面白くて楽しいドライブだった!

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●ペーナ宮殿

チケット売り場からして大行列!15分くらい並んでようやく購入。ゲートを入り、小高い丘の上にある宮殿まで歩かされヘトヘト。それでもレゴブロックみたいなカラフルで特徴的な建物が見えてきたらテンションあがる!f:id:meena0:20171108133927j:image色はパステル調でカラフルなんだけど、細部のデザインはごつごつした感じで男性的。植えられている植物や門のアーチからは、イスラムやインドっぽさを感じる。自然の岩も土台に活用している。f:id:meena0:20171108134300j:imageメインゲートの装飾はレゴブロックの要塞シリーズにありそうな。そう、宮殿じゃなくて要塞って言った方がしっくりくる。RPGでダンジョンを攻略をしてる気分。クッパが住んでそう。f:id:meena0:20171108134236j:imagef:id:meena0:20171101201021j:imagef:id:meena0:20171108134407j:imageノイシュヴァンシュタイン城の建築を命じたルートヴィヒ2世のいとこ、フェルディナント2世の命により、1885年に完成した宮殿。イスラム、ゴシック、ルネサンス、マヌエルなど各様式の寄せ集めらしく、奇妙なハリボテ感を感じるのはそのためか?といってももちろんショボさはないのだけど。

ペーナ宮殿からみえるムーアの城跡。城跡よりさらに標高の高い場所にあるってすごい。f:id:meena0:20171108134138j:image朝顔のシャンデリアはどこかオリエンタル、天井はイスラムっぽい。中国から寄贈された象牙の置物などもあり、大航海時代の交易エリアの広さに驚かされる。細かく造りこまれた彩り鮮やかなステンドグラスも美しかった。f:id:meena0:20171108134151j:image宮殿で使われていた食器類。紋章がハウルの動く城っぽい。どこまでも2次元っぽいなおい。f:id:meena0:20171108134205j:imageトリトンの彫刻、迫力ありすぎて怖い。f:id:meena0:20171108134315j:image門を飾るサンゴの彫刻は本物かと思うほどリアル。これ掃除大変そう(←主婦目線)f:id:meena0:20171108134326j:image宮殿内も大混雑で、順路を回るだけでも一苦労で疲れた。もっと落ち着いて見たかったなぁ。腹ペコなのを飲み物で紛らわせつつ、次の観光へ。

 

●ムーアの城跡

7~8世紀にムーア人によって築かれ、1147年にアフォンソ・エンリケス王が落城した城の廃墟。ペーナ宮殿とはまた別の丘の頂上にあり、シントラの町が見渡せる。f:id:meena0:20171108134507j:imagef:id:meena0:20171108134538j:image城跡からペーナ宮殿を臨む。こう見ると遠い・・・よく歩いたな私達。f:id:meena0:20171108134622j:image別荘地らしく、森の中に住居や宮殿がぽつぽつ見えるf:id:meena0:20171108134522j:imageもう歩きすぎて腰が限界・・・車で来てるのになんでこんなに歩かないかんのか。町に戻るバスに城跡前から乗車。5分くらい待てば乗れたが、ペーナ宮殿の停留所は長蛇の列でひいた。良かった~!

3時過ぎに鉄道駅近くの『Incomum by Luis Santos』へ。ランチメニューが終わった直後で、単品でオーダー。私は野菜のポタージュとポークグリル、夫はスイカスープと安納イモ(のようなサツマイモ)のサラダを注文。どちらも美味しい!ようやくテンションが戻ってくる。f:id:meena0:20171108134636j:imageその後シントラ名物ケイジャーダを買ってから車へ戻る。高速道路に乗る前にガソリンスタンドで給油したところで事件が起こる。夫がガソリンとディーゼルを読み違えて誤給油してしまう。ポルトガル語でガソリンはgasolina、ディーゼルはgasoleo。非常に紛らわしいので情状酌量の余地もあるが、夫は語学が出来ない(というか話そうとしない)ため後始末はすべて私がやることになり怒りMAX、本気で離婚を考える。レンタカー会社に電話して事情を話し、レッカー車とタクシーを手配してもらう。1時間近く待っている間に雨まで降り始める・・・何やってんだ私。今日はこのままロカ岬に行って夕日を見るつもりだったのに。あーあ。

レッカー車の兄ちゃんに車を引き渡す手続きを終え、タクシーでリスボンへ向かう。200キロ近い速度で、1時間もかからずにレンタカーオフィスへ到着。タクシー代とレッカー代で4万円くらい追加徴収された。あぁもう最悪。

心身ともに疲れ果て外食する気になれなかったし、ランチが遅くてあまりお腹空いていないので、帰りに近くのスーパーで食糧を調達に。海外の大型スーパーを見て回るのは大好きだから少し気分が晴れる。下の写真、見渡す限りチーズ売り場っすよ!種類半端ない&値段も安い!右奥に見えるハム売り場も大きくていろんな種類があり、何時間でも過ごせる。ワインの種類も豊富、生絞りオレンジジュース機もある。f:id:meena0:20171108134712j:image生ハムにんじんと出来合いのトリッパの煮込みをアテにVinhoVerdeを飲む。ケイジャーダの素朴な美味しさが沁みる・・・。f:id:meena0:20171108134738j:imageほんと疲労困憊!今日がリスボン最後の夜じゃなくてよかった!