2017.10.11-22 スペイン・ポルトガル 8/9

【10日目】10/20(金)

朝食(とろけたチーズとパン、生ハム、サラダ、オレンジジュース)を作ってゆっくり食べた後、鉄道でベレンへ向かう。最寄りのオリエンテ駅はモダンなデザイン。f:id:meena0:20171108134830j:image終点のアルカンタラ・テッラ駅まで行き、そこからバスでジェロニモ修道院へ。ここもチケット売り場が大行列!なんなのこの観光客の量は。15~20分ほど並ぶ。

 

ジェロニモ修道院

エンリケ航海王子とヴァスコダガマの偉業を称えるとともに航海の安全を祈願して、1502年にマヌエル1世が着工、約100年をかけて完成。

回廊:1階はフランス人建築家ボイタック、2階は死後に建設を引き継いだジョアンデカスティーリョが手がけた。マヌエル様式の最高傑作と言われる。やはりロープのモチーフはプレッツェルに見えてしょうがない。

f:id:meena0:20171108134848j:imagef:id:meena0:20171108134932j:image食堂から回廊を臨む。天井の細かいアーチが美しいf:id:meena0:20171108134905j:image

サンタマリア教会内部:聖歌隊席から。ステンドグラスがカラフル。天井の細かなアーチや柱の彫刻と相まって女性的な雰囲気。f:id:meena0:20171108134916j:imagef:id:meena0:20171108141319p:image教会にはヴァスコダガマの棺が。インド航路を発見したことで有名だが、ほかにもアフリカ等別の航路を発見した人もいる中で彼だけやたら称賛され名を世界に轟かせるのはなぜ。インドが遠いから?スパイスが欲しかったから?

 

修道院を出た後、Pastel de Nataの専門店Pasteis de Belemへ。ここも行列・・・店内は無理そうだったのでテイクアウトで。それでも10分くらい並んだ。隣のスタバでお茶しながらエッグタルトをほおばる。機内食の塩コショウのように入れられたシナモンパウダーと粉砂糖をかけて食べる。皮がサクサク、カスタードクリームは滑らか!クリームのバターっぽさは控えめで黄身の味が効いているのが私好み。

エッグタルト屋さんの持ち帰り用ケースはとても機能的!基本は横1列にきっちり入る棒状のケースで、2個とか少量だと上下に重ねてほぼ正方形の小さな箱に入れてくれた。私の好きな六本木のエッグタルト屋では平らなケーキ箱に面で入れるので持ち運び時にかさ張る・・・ポルトガル方式採用を希望します!

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発見のモニュメントへ。エンリケ航海王子の500回忌を記念して1960年に造られた。帆船がモチーフで、大航海時代を切り開いた偉人の像が並ぶ。先頭はエンリケ航海王子、3番目がヴァスコダガマ、最後の方にはフランシスコザビエルも。f:id:meena0:20171108135015j:imageエンリケ航海王子は世界的実業家、父はポルトガルの独立を守り抜いたジョアン1世って、どんだけ英雄ファミリーなのか。

エレベーターで屋上に上がる。ベレンの塔までは海岸沿いの道を歩けば行けると思いきや実は途中で道が途切れてる!なんという落とし穴。f:id:meena0:20171108135028j:imageジェロニモ修道院と博物館、インぺリオ広場を臨む。修道院の見どころである南門が修理中なのは残念だった。ヨーロッパあるある。f:id:meena0:20171108135037j:imageモニュメントの足元には、発見年号が記された世界地図のモザイク。日本は1541年と記載されているが、他の国と比べて最も遅い。アメリカ大陸やアフリカよりも遅いのはもちろんだが、中国や東南アジアと比べてもかなり年数に差があるのが驚き。「Far East、世界の果て」「秘境」って感じだっただろうね当時。f:id:meena0:20171108135046j:image

トラムに乗ってリスボン中心部へ戻る。リベイラ市場で昼ごはん。お土産を求めて缶詰専門店『Loja das Concervas』へ。缶詰製造業組合のアンテナショップで、国内の様々な缶詰メーカーの品を揃えている。パッケージもとってもかわいくてお土産に最適!オイルサーディンといえども、トウガラシ入りのもの、トマト煮、燻製、エスカベッシュ(マリネ)、オイルではなく茹でただけのものなど、本当に種類が豊富で、どれを買えばよいか悩む。サーディンだけでなく他の魚や貝の缶詰もたくさん置いてあった。f:id:meena0:20171108135153j:imageコルメシオ広場。海に面して開放感あふれる場所。f:id:meena0:20171108135204j:imageリスボアカードを駆使して適当にトラムに乗って家路に着こうとするも、別方向に行ってしまい、結局歩いてアルファマ方面へ。街並みが哀愁ある美しさ。やさしい黄色のトラムも素敵。f:id:meena0:20171108135220j:image途中で見つけた渋すぎる理髪店。内装も昔ながら。ポルトガルちょい悪オヤジにしてもらえるなら夫を無理矢理にでも送り込みたい。f:id:meena0:20171108135237j:imageテージョ川沿いの港には大型客船が2隻も停泊していた。どちらも十数階建ての高さで、上にはスライダー付プールまであってものすごくデカい。動く大型ホテル。もしかしてクルーズが寄港しているから町中混んでるのかも。

日が暮れ始めた16時頃、アルファマ地区のオシャレなお店『Giallo』でジェラートを食べる。f:id:meena0:20171110113101j:image店員のおススメに従い、イチゴと青りんご。アルファマ地区をブラブラした後、サンタ・アポロ―ニア駅まで歩き、電車で一旦家に戻る。f:id:meena0:20171108135228j:image

部屋で荷物を下し、家の前からCaisSodre行きバスに乗り、またコルメシオ広場に戻ってくる。バイシャ地区のメインストリートをブラブラ。ストリートパフォーマーと観客、レストランの呼び込みでごった返している。サンタジュスタのエレベーターを見に行ったが大行列だったのであきらめて20時頃レストラン探し。何日か前にミシュラン二つ星のBELCANTOに電話したが当然満席だったのだが、試しにBELCANTOのシェフJose Avillezが手がける人気店『Bairro do Avillez』に行ってみることに。16世紀に天正遣欧少年使節団が1月ほど滞在したというサン・ロケ教会の前を抜けてお店へ。教会前は無料のコンサート(オペラ?)があるらしく長い行列ができていた。f:id:meena0:20171108135305j:imagef:id:meena0:20171110111737j:image入れると期待はしていなかったが、1時間だけならOKとのことでラッキー!チャレンジしてみるものだ。活気あふれる店内は地元客が多そう。さすが鬼才スターシェフAvillez。タパス形式で少量ずつ色々な味が楽しめる。海苔で巻いたマグロ(シグネチャーらしい)、アレンテージョ地方のスープ(つるむらさきのような葉とポーチドエッグ、ガーリックトーストが入っている)、白花豆のセビッチェ風(すっぱからい)、レタスバーガー(炒めた肉やトッピングをレタスで巻いて食べる)、豚皮のポップコーン(最高のアテ!好きすぎておかわりした)、コシードのパイ、サラダなど、ちょこまかとたくさん頼んだが、どれも味のバランスが取れていて(ポルトガル料理にしたら)塩分控えめで美味しかった。ここはまた来たい。

食後すぐ近くにあるアルカンタラ展望台へ。工事中でフェンスが張られており見晴しは制限されている。脇にあるケーブルカーに乗りリベルダーデ通り側へ移動。f:id:meena0:20171108135316j:imageスタバでトイレ休憩した後、再度エレベーターに行ってみたら空いてる。リスボアカード見せれば無料なので当然乗るなら今でしょ。20世紀初頭にエッフェルの弟子によって造られた、高さ45メートルのエレベーター。ライトアップされた姿の方が美しく、エッフェル塔っぽい繊細さ。f:id:meena0:20171108135325j:imageエレベーター内部は広く、ベンチもある。所要1分ほどの短い旅。エレベーター上の展望台からの眺め。f:id:meena0:20171108135336j:imageリスボン最後の夜に思いを馳せる。食べてない名物料理や行っていないところもたくさん。これはもう一度来るしかない!と心に決めて家路に着く。

帰りに家近くの大型スーパーに寄って最後の物色。土産購入はこれにて完了・・・今回の土産は、瓶と缶が多くて重い! f:id:meena0:20171108175027j:image