NYCでしたいこと
下調べ中。今回はブルックリンに宿泊するので、近隣エリアの熟知とクリスマス時期ならではの観光を優先しようかと。3回目とは言えやりたいことはまだまだあり、優先順位を決めるのがつらい。
●観光(★はマスト)
・セントラルパークの紅葉観賞 ★
・ロックフェラーセンターのツリー点灯式(29日19時~) ★
・ブルックリン巡り ★
・Dyker Heightsのクリスマスイルミネーション ★
・アメリカ自然史博物館 ★
・The brooklyn Tabernacleのゴスペル(@17 Smith St.) ★
・ミュージカル鑑賞(スリープノーモア、ハミルトン、オペラ座の怪人)
・East River Ferry
・ハイラインを散歩
・FRBツアーに参加
・ホイットニー美術館
●ショッピング
・Turnstyle(@Colombus Circle)
・Green Market(@Union Square、月水金土8:00-) ★
・WilliamsburgのWhole Foods ★
・Union SquareのHoliday Market ★
・Century21(@Lower Manhattan) ★
・ブルックリン古着屋巡り ★
・Brooklyn Flea(@100 6th ave. SOHO、土日10:00-) ★
・Smorgasburg(Brooklyn Fleaの道向かいSmorg Sq.、金土日11:00-19:00)
・TasteNY(@Grand Central Station)ローカル土産
・Nordstrom Rack(@Union Square till 10pm, 505 Fulton St. till 9pm)
・Broomingdale's Outlet(@2085 Broadway UWS)
・Greenwich Letterpress(カード屋)
・NJ Bergen town center(NJにあるアウトレットモール)
●グルメ
・【BBQ】Mighty Quinn's BBQ(多数あり) ★
・【パンケーキ】Five leaves(@18 Bedford Ave.) ★
・【ステーキ】ピータールーガーステーキハウス(ランチが良い)
・【ステーキ】Quality Eats
・【ベーグル】エッサベーグル
・【サンドイッチ】カッツデリカテッセン(Brooklyn DeKalbにも支店あり till 10pm)
・【朝食】Marlow&sons(@Williamsburg)
・【パンケーキ】Clington Street Baking Company
・【ピザ】OPS(@346 Himrod St. Brooklyn、月休、平日夜のみ)
・【ピザ】Roberta's @Brooklyn
・【ピザ】Grimaldi's @Brooklyn
・【フードコート】Brookfield Place(@230 Vesey St., Lower Manhattan)
・【クロナッツ】ドミニクアンセル
・【フードコート】The Plaza Food Hall
・【中華】Xian Famous Food
2017.10.11-22 スペイン・ポルトガル 9/9
【11日目】10/21(土)
リスボン最終日。準備と朝食(チーズ、メロン、ヨーグルト、オレンジジュース)後、パッキングをほぼ済ませ、家近くの国際公園を散歩。1998年のリスボン万博の会場跡地で、水族館やホテル、カジノ、スタジアム、ロープウェイなどがあるエリア。リスボンっ子には定番のランニングコースみたい。とても清々しい! 水族館は評価が高いらしいが、今回は時間がなくて行けず。オリエンテ駅から鉄道でアポロ―ニア駅へ移動、アルファマのサンタクララ広場で行われるのみの市へ。中古のタイル、書籍、服、家具、電化製品、靴、食器、アクセサリーなど、ありとあらゆるものが売っていた。アーティストが自作のタイルやポストカードやバッグを売っていたり、リメイクしたギターを売っていたり。薄汚れた人形、取っ手、ランプシェード、工具などなんでもござれ。1時間ほど見てからUberで宿に戻る。最終のパッキングを済ませ、12時に来たスタッフに鍵を渡してチェックアウト。地下鉄で空港へ向かう。
通常のチェックインカウンターは長蛇の列だったが、幸いファストレーンが使えたので並ばずにチェックイン完了(といっても通常のカウンターとファストレーンは離れていてフロアも別で面倒だった)。ネットでの事前情報から出国後エリアは特になにもないと期待していなかったのに、ワインや缶詰、調味料、菓子類などの品揃えが充実していて楽しめた。ものによっては税金の関係で市内で買うより安くてガッカリ。オリーブオイルやビネガー、ポートワインは空港で買った方が良かった。市内で流通している銘柄も手に入るし安い!フードコートで昼ごはん。帰国直前にようやくポルトガル名物バカリャウ・ア・ブラスを食べられた。優しい味~。最初リゾットだと勘違いしていたが、細いフライドポテトなのね。手作りポテトチップスも別に購入していたため、最後の晩餐は揚げたイモだらけになってしまった。
15時過ぎ発のポルトガル航空ロンドン行き。搭乗開始も少し遅れたが、離陸するまでもかなり待たされた。ロンドンでの乗り換え時間が1時間ちょっとしかない中で、1時間遅れでようやく離陸。遅れを取り戻してくれるよう祈りつつ、乗り遅れた場合のバックアッププランを検討。機内食のサンドイッチも食べずウトウトしていた。
ヒースロー着は幸運にも18時過ぎ・・・何とか間に合いそうでホッ。ものすごい速足で次のゲートへ向かう。ショップも見たがここでしか買えない欲しいものはなくゲートへ直行。トイレを済ませたらすぐ搭乗開始。ANAなので急に日本人だらけ・・・ビジネス客と赤ちゃん連れの駐在ファミリーらしき人が多い。19時に出発。
機内食はすべて和食を選択、ふつうに美味しかった。日本未公開の映画『The Circle』を鑑賞。個人情報でさえ世界中とシェアされる時代の恐怖を描いたテーマで途中までは面白かったのに、最後があまりに薄っぺらくて怒りすらを感じた。脚本が急に手抜きされた印象で、それまでのストーリーや登場人物の特性を考えると「いやいやないって」とツッコミ入れたくなった。『ちょっと今から会社辞めてくる』の方が楽しめた。まあまあハッピーエンドだし。後はガンガン音楽かけて爆睡してた。ノイズキャンセリング機能のヘッドフォンがあると、機内で感じるストレスがだいぶ軽減される印象。長距離フライトでもそんなに長く感じない。
【12日目】10/22(日)
15時前に羽田着。カフェで時間潰してバスで帰宅。旅の終わりはいつも鬱。
2017.10.11-22 スペイン・ポルトガル 8/9
【10日目】10/20(金)
朝食(とろけたチーズとパン、生ハム、サラダ、オレンジジュース)を作ってゆっくり食べた後、鉄道でベレンへ向かう。最寄りのオリエンテ駅はモダンなデザイン。終点のアルカンタラ・テッラ駅まで行き、そこからバスでジェロニモス修道院へ。ここもチケット売り場が大行列!なんなのこの観光客の量は。15~20分ほど並ぶ。
エンリケ航海王子とヴァスコダガマの偉業を称えるとともに航海の安全を祈願して、1502年にマヌエル1世が着工、約100年をかけて完成。
回廊:1階はフランス人建築家ボイタック、2階は死後に建設を引き継いだジョアンデカスティーリョが手がけた。マヌエル様式の最高傑作と言われる。やはりロープのモチーフはプレッツェルに見えてしょうがない。
食堂から回廊を臨む。天井の細かいアーチが美しい
サンタマリア教会内部:聖歌隊席から。ステンドグラスがカラフル。天井の細かなアーチや柱の彫刻と相まって女性的な雰囲気。教会にはヴァスコダガマの棺が。インド航路を発見したことで有名だが、ほかにもアフリカ等別の航路を発見した人もいる中で彼だけやたら称賛され名を世界に轟かせるのはなぜ。インドが遠いから?スパイスが欲しかったから?
修道院を出た後、Pastel de Nataの専門店Pasteis de Belemへ。ここも行列・・・店内は無理そうだったのでテイクアウトで。それでも10分くらい並んだ。隣のスタバでお茶しながらエッグタルトをほおばる。機内食の塩コショウのように入れられたシナモンパウダーと粉砂糖をかけて食べる。皮がサクサク、カスタードクリームは滑らか!クリームのバターっぽさは控えめで黄身の味が効いているのが私好み。
エッグタルト屋さんの持ち帰り用ケースはとても機能的!基本は横1列にきっちり入る棒状のケースで、2個とか少量だと上下に重ねてほぼ正方形の小さな箱に入れてくれた。私の好きな六本木のエッグタルト屋では平らなケーキ箱に面で入れるので持ち運び時にかさ張る・・・ポルトガル方式採用を希望します!
発見のモニュメントへ。エンリケ航海王子の500回忌を記念して1960年に造られた。帆船がモチーフで、大航海時代を切り開いた偉人の像が並ぶ。先頭はエンリケ航海王子、3番目がヴァスコダガマ、最後の方にはフランシスコザビエルも。エンリケ航海王子は世界的実業家、父はポルトガルの独立を守り抜いたジョアン1世って、どんだけ英雄ファミリーなのか。
エレベーターで屋上に上がる。ベレンの塔までは海岸沿いの道を歩けば行けると思いきや実は途中で道が途切れてる!なんという落とし穴。ジェロニモス修道院と博物館、インぺリオ広場を臨む。修道院の見どころである南門が修理中なのは残念だった。ヨーロッパあるある。モニュメントの足元には、発見年号が記された世界地図のモザイク。日本は1541年と記載されているが、他の国と比べて最も遅い。アメリカ大陸やアフリカよりも遅いのはもちろんだが、中国や東南アジアと比べてもかなり年数に差があるのが驚き。「Far East、世界の果て」「秘境」って感じだっただろうね当時。
トラムに乗ってリスボン中心部へ戻る。リベイラ市場で昼ごはん。お土産を求めて缶詰専門店『Loja das Concervas』へ。缶詰製造業組合のアンテナショップで、国内の様々な缶詰メーカーの品を揃えている。パッケージもとってもかわいくてお土産に最適!オイルサーディンといえども、トウガラシ入りのもの、トマト煮、燻製、エスカベッシュ(マリネ)、オイルではなく茹でただけのものなど、本当に種類が豊富で、どれを買えばよいか悩む。サーディンだけでなく他の魚や貝の缶詰もたくさん置いてあった。コルメシオ広場。海に面して開放感あふれる場所。リスボアカードを駆使して適当にトラムに乗って家路に着こうとするも、別方向に行ってしまい、結局歩いてアルファマ方面へ。街並みが哀愁ある美しさ。やさしい黄色のトラムも素敵。途中で見つけた渋すぎる理髪店。内装も昔ながら。ポルトガルちょい悪オヤジにしてもらえるなら夫を無理矢理にでも送り込みたい。テージョ川沿いの港には大型客船が2隻も停泊していた。どちらも十数階建ての高さで、上にはスライダー付プールまであってものすごくデカい。動く大型ホテル。もしかしてクルーズが寄港しているから町中混んでるのかも。
日が暮れ始めた16時頃、アルファマ地区のオシャレなお店『Giallo』でジェラートを食べる。店員のおススメに従い、イチゴと青りんご。アルファマ地区をブラブラした後、サンタ・アポロ―ニア駅まで歩き、電車で一旦家に戻る。
部屋で荷物を下し、家の前からCaisSodre行きバスに乗り、またコルメシオ広場に戻ってくる。バイシャ地区のメインストリートをブラブラ。ストリートパフォーマーと観客、レストランの呼び込みでごった返している。サンタジュスタのエレベーターを見に行ったが大行列だったのであきらめて20時頃レストラン探し。何日か前にミシュラン二つ星のBELCANTOに電話したが当然満席だったのだが、試しにBELCANTOのシェフJose Avillezが手がける人気店『Bairro do Avillez』に行ってみることに。16世紀に天正遣欧少年使節団が1月ほど滞在したというサン・ロケ教会の前を抜けてお店へ。教会前は無料のコンサート(オペラ?)があるらしく長い行列ができていた。入れると期待はしていなかったが、1時間だけならOKとのことでラッキー!チャレンジしてみるものだ。活気あふれる店内は地元客が多そう。さすが鬼才スターシェフAvillez。タパス形式で少量ずつ色々な味が楽しめる。海苔で巻いたマグロ(シグネチャーらしい)、アレンテージョ地方のスープ(つるむらさきのような葉とポーチドエッグ、ガーリックトーストが入っている)、白花豆のセビッチェ風(すっぱからい)、レタスバーガー(炒めた肉やトッピングをレタスで巻いて食べる)、豚皮のポップコーン(最高のアテ!好きすぎておかわりした)、コシードのパイ、サラダなど、ちょこまかとたくさん頼んだが、どれも味のバランスが取れていて(ポルトガル料理にしたら)塩分控えめで美味しかった。ここはまた来たい。
食後すぐ近くにあるアルカンタラ展望台へ。工事中でフェンスが張られており見晴しは制限されている。脇にあるケーブルカーに乗りリベルダーデ通り側へ移動。スタバでトイレ休憩した後、再度エレベーターに行ってみたら空いてる。リスボアカード見せれば無料なので当然乗るなら今でしょ。20世紀初頭にエッフェルの弟子によって造られた、高さ45メートルのエレベーター。ライトアップされた姿の方が美しく、エッフェル塔っぽい繊細さ。エレベーター内部は広く、ベンチもある。所要1分ほどの短い旅。エレベーター上の展望台からの眺め。リスボン最後の夜に思いを馳せる。食べてない名物料理や行っていないところもたくさん。これはもう一度来るしかない!と心に決めて家路に着く。
帰りに家近くの大型スーパーに寄って最後の物色。土産購入はこれにて完了・・・今回の土産は、瓶と缶が多くて重い!
2017.10.11-22 スペイン・ポルトガル 7/9
【9日目】19日(木)
本日は王家の避暑地シントラへ。1時間ほどで到着するも町に入ってからが大変。一方通行が多く道は激せま、急な坂道だらけ。グルグル回りながらなんとか駐車場確保し、坂を上って王宮へ・・・息が切れる。
●王宮
1910年まで使われていたポルトガル王家の夏の離宮。イスラム教徒が残した建物をディニス王が居城とした後、何度も増改築がなされてきた。天井一面に白鳥が描かれた広間や、カササギの広間など、部屋ひとつひとつが特徴的かつ豪華。紋章の間は特にゴージャスで、アズレージョと天井画と、イスラム教のモスクのような天井アーチに圧倒される。
チャペルの天井の彫りも幾何学でどこかモスクっぽい。左の鏡とシャンデリアはイタリア・ムラーノ産。中国の陶器、ペルシャ絨毯、インド製の家具、オランダの絵画など、世界中の素晴らしい産物があり、当時の栄華を偲ばせる。建物自体も調度品もすべて圧巻の美しさ。中庭に面した風呂の間(?)昼を過ぎ、王宮からペーナ宮殿に向かうバスは長い行列で乗れそうもない。ちょうど呼び込みをしていたトゥクトゥクに乗って向かうことに。テキサスから来たご夫婦と折半、一人10ユーロ、バスの2倍だが時間節約もできるしお得だと思う。途中の道は林間の片側一車線の曲がりくねった狭い道で、かなり渋滞していた。運転手はすごく感じの良いお兄ちゃんで、アルコバサ出身だそう。同乗のご夫婦も面白くて楽しいドライブだった!
●ペーナ宮殿
チケット売り場からして大行列!15分くらい並んでようやく購入。ゲートを入り、小高い丘の上にある宮殿まで歩かされヘトヘト。それでもレゴブロックみたいなカラフルで特徴的な建物が見えてきたらテンションあがる!色はパステル調でカラフルなんだけど、細部のデザインはごつごつした感じで男性的。植えられている植物や門のアーチからは、イスラムやインドっぽさを感じる。自然の岩も土台に活用している。メインゲートの装飾はレゴブロックの要塞シリーズにありそうな。そう、宮殿じゃなくて要塞って言った方がしっくりくる。RPGでダンジョンを攻略をしてる気分。クッパが住んでそう。ノイシュヴァンシュタイン城の建築を命じたルートヴィヒ2世のいとこ、フェルディナント2世の命により、1885年に完成した宮殿。イスラム、ゴシック、ルネサンス、マヌエルなど各様式の寄せ集めらしく、奇妙なハリボテ感を感じるのはそのためか?といってももちろんショボさはないのだけど。
ペーナ宮殿からみえるムーアの城跡。城跡よりさらに標高の高い場所にあるってすごい。朝顔のシャンデリアはどこかオリエンタル、天井はイスラムっぽい。中国から寄贈された象牙の置物などもあり、大航海時代の交易エリアの広さに驚かされる。細かく造りこまれた彩り鮮やかなステンドグラスも美しかった。宮殿で使われていた食器類。紋章がハウルの動く城っぽい。どこまでも2次元っぽいなおい。トリトンの彫刻、迫力ありすぎて怖い。門を飾るサンゴの彫刻は本物かと思うほどリアル。これ掃除大変そう(←主婦目線)宮殿内も大混雑で、順路を回るだけでも一苦労で疲れた。もっと落ち着いて見たかったなぁ。腹ペコなのを飲み物で紛らわせつつ、次の観光へ。
●ムーアの城跡
7~8世紀にムーア人によって築かれ、1147年にアフォンソ・エンリケス王が落城した城の廃墟。ペーナ宮殿とはまた別の丘の頂上にあり、シントラの町が見渡せる。城跡からペーナ宮殿を臨む。こう見ると遠い・・・よく歩いたな私達。別荘地らしく、森の中に住居や宮殿がぽつぽつ見えるもう歩きすぎて腰が限界・・・車で来てるのになんでこんなに歩かないかんのか。町に戻るバスに城跡前から乗車。5分くらい待てば乗れたが、ペーナ宮殿の停留所は長蛇の列でひいた。良かった~!
3時過ぎに鉄道駅近くの『Incomum by Luis Santos』へ。ランチメニューが終わった直後で、単品でオーダー。私は野菜のポタージュとポークグリル、夫はスイカスープと安納イモ(のようなサツマイモ)のサラダを注文。どちらも美味しい!ようやくテンションが戻ってくる。その後シントラ名物ケイジャーダを買ってから車へ戻る。高速道路に乗る前にガソリンスタンドで給油したところで事件が起こる。夫がガソリンとディーゼルを読み違えて誤給油してしまう。ポルトガル語でガソリンはgasolina、ディーゼルはgasoleo。非常に紛らわしいので情状酌量の余地もあるが、夫は語学が出来ない(というか話そうとしない)ため後始末はすべて私がやることになり怒りMAX、本気で離婚を考える。レンタカー会社に電話して事情を話し、レッカー車とタクシーを手配してもらう。1時間近く待っている間に雨まで降り始める・・・何やってんだ私。今日はこのままロカ岬に行って夕日を見るつもりだったのに。あーあ。
レッカー車の兄ちゃんに車を引き渡す手続きを終え、タクシーでリスボンへ向かう。200キロ近い速度で、1時間もかからずにレンタカーオフィスへ到着。タクシー代とレッカー代で4万円くらい追加徴収された。あぁもう最悪。
心身ともに疲れ果て外食する気になれなかったし、ランチが遅くてあまりお腹空いていないので、帰りに近くのスーパーで食糧を調達に。海外の大型スーパーを見て回るのは大好きだから少し気分が晴れる。下の写真、見渡す限りチーズ売り場っすよ!種類半端ない&値段も安い!右奥に見えるハム売り場も大きくていろんな種類があり、何時間でも過ごせる。ワインの種類も豊富、生絞りオレンジジュース機もある。生ハムにんじんと出来合いのトリッパの煮込みをアテにVinhoVerdeを飲む。ケイジャーダの素朴な美味しさが沁みる・・・。ほんと疲労困憊!今日がリスボン最後の夜じゃなくてよかった!
2017.10.11-22 スペイン・ポルトガル 6/9
【8日目】18日(水)
うって変わって本日は快晴!準備とパッキングを終えて朝食へ。種類は多くないがシャンパンが置いてあって優雅(ドライバーだから飲めないのが残念)。レストランは舞踏会会場のような中世感。天井の凸凹した木彫りが印象的だった。
食後、ホテル内を散策。今にもお姫様が出てきそう。絵本の中に迷い込んだ気分になる。
ホテル入って左側にはラウンジスペースがある。机や椅子の木彫りが豪華
ホテルの外も散歩。裏庭にてチャペルと泊まった部屋(左角の2F)。歴史ある祈りの場所のすぐ上に宿泊できるなんて驚き森の中を抜けてコインブラ門の方へ歩く。門の外は見晴し台になっているがコインブラの町自体は見えない(もう少し左側)散策路沿いには素朴な石造りの井戸やチャペルがいくつかある。樹木の種類も様々で、栗がたくさん落ちている場所も。秋だなぁ!ホテル正面玄関と駐車場へ続く外廊下。床モザイクや天井、柱の色がシンプルなのがアズレージョの美しさを引き立たせているが、それぞれ凝った彫刻やデザインなので負けておらず、全体の調和が取れているホテル正面玄関と廊下を前庭から臨む。右側にある大きなステンドグラスの裏にホテルフロントがある
ずっとここに滞在していたくなる。後ろ髪をひかれつつ出発。
14世紀後半、アヴィス朝の始祖ジョアン1世が隣国カスティーリャとの戦いに奇跡的勝利を遂げ、スペインに対するポルトガルの独立を守った。聖母マリアに感謝をささげるために1388年に修道院建立に着手、16世紀初頭まで建設が引き継がれた。ゴシック・マヌエル様式を代表する建築のひとつ。
Capela do Fundador 創始者の礼拝堂:ジョアン1世と家族の墓所、15世紀建設。3階分くらいの天井と縦長のステンドグラスが圧巻。エンリケ航海王子の棺もあるらしいが特定できなかった(エンリケ王子はジョアン1世の息子) Claustro de D.JoaoⅠ ジョアン1世の回廊:噴水。石造りなのにどうしてこんな柔らかそうな曲線が出せるのか。1515年に完成したゴシック様式の簡素な回廊に、約100年後にボイタック(ジェロニモス修道院の建築家)がマヌエル様式の装飾を追加したそう。マヌエル様式の彫り師はんぱない、細かすぎる。天球儀や十字架やロープ、鎖など、大航海時代を象徴するモチーフが多用されている。ロープや鎖の彫りは、ドイツのプレッツェルに見えて仕方なかった・・・お腹空いてるの?!Claustro de D.Afonso V アフォンソ5世の回廊:こちらは15世紀建造のゴシック様式Capelas Imperfeitas 未完の礼拝堂:100年ほど工事が続けられたのに未完成のまま終わった礼拝堂。未完の理由は設計ミスとも建築家不在とも言われるが詳細不明。天井が出来上がっていないので風雨にさらされ、鳥が巣を作っている。門や柱の彫刻は、修道院の他の場所以上に気合が入っているように見え、完成していたらどんなに素晴らしかったのだろう。門は何重にも彫りが施されている。内側から見える青空と相まって、天空の城ラピュタを彷彿とさせる雰囲気だった
欧米人シニアの団体客がやたら多い。祝日あったっけ?と思ったがシニアだから関係ないのね。10月中旬って夏が終わって旅行代金が安めなのかもしれないな。
●アルコバサ修道院
初代ポルトガル国王アフォンソ・エンリケスが、キリスト教国としての王国の地位を固めるために建設しシトー修道会に寄進した。建設は1153年開始1222年完成、その後も増改築が行われた。
Sala dos Reis 王の広間:18世紀に建設。アズレージョが美しい厨房:超巨大な煙突やかまど、水場などが見られる。最盛期には約1000人の修道士が暮らしていたというから、食事の支度は毎日戦場のようだったのでは。きっと火を使えば厨房全体灼熱だったと思うし。食堂には修道士の太り過ぎをチェックする狭い扉があって面白かった。
Claustro de D.Denis ドン・ディニスの回廊:14世紀初めの建造。この2階部分は16世紀に増築されたマヌエル様式とのことだが、バターリャと比べると簡素な印象教会部分。シトー会の禁欲的な精神に従い、装飾を排した簡素な造り。神の存在を感じる静謐さ。イネス・デ・カストロの棺。このシンプルな教会だからこそ、棺の豪華な彫刻が映える 修道士達は自給自足を旨とし、周辺の土地を肥沃な農地へと変貌させたり、芸術活動に注力したりと、生活文化に大きな影響を与えたらしい。素晴らしいね!
●ナザレ
15時前に到着。団体バスや観光客でごった返す中、駐車スペースをやっとの思いで見つけ、ランチ場所を探す。評価の高い『Rosa dos Ventos』に行ってみたら満席かつ昼営業終了とのこと。前の道路にもテーブル出して席数増やしている有様。2ブロックほど移動して直観で店選び。これが大正解で、ようやく念願のイワシの塩焼きを食べられた!あら塩多めだが、付け合わせの野菜とのバランスが最高。イワシも肉厚で美味しい。アジアの屋台で使われるような簡素な魚焼きグリルで、おじいちゃんが一生懸命焼いてくれる姿が愛らしかった。貝のワイン蒸しも、ニンニクがしっかり効いていて絶品だった。ナザレ好き!食後はビーチ沿いを散歩、ケーブルカーで崖の上へ。大西洋の波は強くて、ビーチのかなり内側にまで波の跡がつく。
開放感あふれる漁村ナザレ。カモメや鷲など鳥が多く、ウィンドサーファー、サーファーもたくさん。崖上(シティオ地区)にあるノッサ・セニョーラ・ダ・ナザレ教会。8世紀に西ゴート王国から来た僧侶が持っていたマリア像が、イスラエルのナザレのものだったことが町名の由来だが、その像が後世見つけ出されて巡礼者が押し寄せるようになり、1377年に聖堂が建設された。現在の建物は17世紀のもの。
●オビドス
1時間足らずでオビドス到着。この町に来てから急に日本人観光客が増えた印象で、リスボンに近づいてきたことを実感。ナザレより内陸で山の中なので寒い。町の歴史はローマ時代に遡るが、1282年から1834年までは代々王妃の直轄地となってきた城壁に囲まれた小さな町。
ポルタ・ダ・ヴィラ:イスラム時代に作られたメインゲート。18世紀のアズレージョで覆われている。あえて上半分だけ、というのが素敵、全面アズレージョだと息苦しすぎる。
すぐ上の城壁にのぼって町を臨む。斜面に出来た町なので坂道が多いメインストリート。名物のジンジャ(サクランボ酒)を売る店が多いジンジャにはストレートとチョコレート入りのものがある。チョコレートの小さなカップに入れて飲むヤギのチーズも名産らしく、真空密閉されたハードタイプのものを1つ買って帰った。
本日すべての観光を終えて、とうとう最終目的地リスボンへ。所要1時間ほど、19時過ぎにリスボン到着。大都会なので道順もわかりづらく、周囲の運転は粗くてウィンカー出さずに車線変更するし、夜だし雨降ってるし。4重5重のラウンドアバウトも多く、非常にストレスで最悪だった。土地勘のない都会では運転するもんじゃないわ。
やっとのことでチェックインを済ませて部屋に落ち着いたのは8時過ぎ。休憩がてら洗濯。洗剤も物干しざおもアイロンも揃っていて快適!
10時過ぎにようやく外へ。電車乗る元気もないのでUberでリベイラ市場へ向かう。Time Out Lisbonがプロデュースしているだけあって内装はオシャレ。時間が遅いので閉まっている店もあったが、フードコート内はまだ大混雑。有名店も多くて、どの店にするかなかなか決められない・・・タコのサラダとサングリア。ジャガイモ、カブ(?)の葉、ダイストマトと混ぜてサッパリまとまっていて美味しい!あまり食欲なかったのに食べ始めたら胃が目覚める。もう一品、カモとアスパラガスのリゾットを食べる〆にジンジャの飲み比べまで。一番右はオーク樽で熟成させたものらしく、ブランデーみたいにまろやかだった。度数の高いジンジャを3杯も飲んでヘロヘロになった。
帰りは地下鉄を使ってみた。深夜でも利用者多くて危ない感じはまったくない。部屋に戻ったのは24時回っていた。長い一日だった!
2017.10.11-22 スペイン・ポルトガル 5/9
【7日目】17日(火)
朝予定通り起きたがチェックアウト時にトラブルに遭う。部屋の中に鍵を置いたまま出るよう指示されたのに、1Fに着くとアパートの玄関自体の鍵がかけられていて閉じ込められる。どこかの住人が内部から(物理的に)鍵をかけたらしく、Uberドライバーに外からロック解除コードを入力してもらっても開かず、家主とも連絡が取れず途方に暮れる。一旦Uberはキャンセルしたが家主が一向に連絡してこないので、最終手段としてドア近くの部屋の住人に頼み込み、渋々ながらも開けてもらう・・・そりゃどこの馬の骨かわからんやつにプライバシー侵害されるのヤダよね。なんとか外に出て再度Uber配車。偶然先ほどのドライバーが拾ってくれた。Uber待ちの間に家主から電話があったがもう用無し!事情を説明したら平謝りで『普段そんなことないのに』と言っていたが、知るかこっちは30分ほど無駄にしてんねん!
イライラしていたが、Uberドライバーがいい人でちょっと癒される。日本の文化に強い興味を持った同世代の男性で、次旅行に行くなら東京!とのことで嬉しい。特にテクノミュージックに造詣が深いようで、ミュージシャンやリキッドルームの話で盛り上がった。
空港脇のレンタカー会社のオフィスに15分遅れで到着。事前に予約もカード情報登録も終わっているのに貸出手続きに約1時間かかった。ようやく車をゲットしていざ出発。4人乗りSMART、ヴィッツより狭い。1年前にもヨーロッパで運転してるので左右逆の運転感覚は割とすぐ思い出せたものの、都会の通行量の多さとポルトガル人の運転の粗さにはなかなか慣れず、田舎道に入るまで半狂乱だった。
●アヴェイロ
昼前に到着。やっとの思いでショッピングセンター内に駐車し、観光へ出かける。カフェで休憩、アヴェイロ名物Ovos Moles(黄身あんの最中みたい)とオレンジジュース。
自然の良港として繁栄してきた漁業と牧畜の町。運河にカラフルな家並みが映える。
メインストリートらしき場所。網と魚の飾りがカワイイ。魚は地元の小学生が作ったような素朴感。メインストリート沿いの老舗のお菓子屋さん。町なかは空いている割に店内は混んでいた。様々な焼き菓子があって悩む・・・Ovos Molesとカステラの原型Pao-de-loを購入。どちらも黄身あんのシンプルな甘さで好き!他の菓子も試してみればよかった。Ovos Molesは15世紀に修道女が作り始めたものらしい。
アヴェイロ駅の旧駅舎。運河など町の風景を描いたアズレージョが美しい。今の駅舎は無機質すぎて好きになれなかった。なぜアヴェイロらしさを残さないのか・・・。
1時間くらいでコインブラ到着。ガイドブックにも載っている『ドンペドロ』でランチ。14時近かったので店内はガラガラ。コインブラ名物シャンファーナ(子ヤギのワイン煮込み)とタコのご飯を頼む。どちらも美味!ものすごい量だったが平らげる。つけあわせの茹で野菜(イモとレタス)も、野菜の味がしっかりしていて美味しい。イモはほんとどこで食べても絶品。
食後、コインブラ大学へ。急な坂を上ったところにある、1290年創設の由緒正しき大学。ヨーロッパの中でも4番目に古いそう。入場料は高額。
中庭から鉄の門を臨むジョアニア図書館の中層フロア(メインフロアは撮影禁止)。ジョアン5世の命により1724年に完成した図書館で6万冊に及ぶ蔵書を保有、ほとんどが18世紀以前に書かれたラテン語の書物らしい。メインフロアは2階分に相当する金ぴか空間で、映画に出てきそうな豪華絢爛さ!天井画の遠近法がさらなる開放感を与えている。ポルトの書店よりもハリーポッターぽい。柱に中国風モチーフの絵が彫られているところもあり、当時から世界中との交易が盛んだったことをうかがわせる。莫大な財力があったんだろうなぁ。
図書館の隣のSt. Michael's Chapel、15~16世紀建立。壁のアズレージョは17世紀作、オルガンは18世紀の作。非常にカラフルだがそれぞれ色のトーンが優しいパステル調なのでゴタゴタ感はなく落ち着く。
Sala dos Capelos(帽子の間)という式典ホール。始業式や学位授与などの公式行事の際に使うらしい。元は17世紀に造られた宮廷の広間で、ポルトガル歴代の国王の肖像が壁にかかっており、厳かな雰囲気。見学した時にはPhDの口答試験中のようだったが、こんだけ観光客と国王にジロジロ見られながらディフェンスさせられるなんてかわいそう(笑)
大学からMondego川とサンタクララ橋を臨む。のどか~。
本日の観光を終え、ホテルへ向かう。途中曲がりくねった山道を抜け、1時間ほどで『Palace Hotel de Bussaco』に到着。雨が本降りになる前についてよかった。
国立公園内に建つこのホテルは、1907年完成の国王の狩猟用の離宮だった建物。ネオ・マヌエル様式。装飾はゴージャスというより静謐。基本は木と石と白い漆喰でできたシンプルな建物だが、見事なアズレージョや彫刻、ステンドグラス、品質の高い調度品が彩りを添えている。客室は、随所に古さを感じるものの清潔で、優しい雰囲気。TVは置いてあるが見る気にならなかった。
夕食はホテル内レストランにて。お腹が空いていなかったので私はスープのみで済ませた。味は普通、メニュー数は少ないが、値段はこのレベルのホテルにしては安め。大階段のアズレージョ。奥に置いてあるナイトの目が光ってて怖い!夜は強い雨が降っていて世俗との隔絶感は最高潮。修道院で修行しているような気分になる。
2017.10.11-22 スペイン・ポルトガル 4/9
【6日目】16日(月)
9時過ぎに出発、その足でSIMカードを買いにvodafoneショップへ。1か月有効で10ユーロ弱。便利な世の中になったものだ。
1921年創業の老舗『Majestic Cafe』に開店すぐ9:40頃に到着。ほぼ満席だったが運よく並ばずに入店できた。カフェラテとフレンチトーストを注文。アールヌーボー様式の店内はとても女性的!壁面の薄いピンクと椅子の重厚なこげ茶の調和が美しい。フレンチトーストはシロップの上にドライフルーツやナッツがちりばめられている。店を出る頃には待ち客の大行列ができていた・・・恐ろしや。
ボリャオン市場に行ってみたが、まだ開いていない店が多くさみしい雰囲気。もう10時過ぎてるのに。地元民らしき買い物客がいなかったのが不思議。
街ブラで見つけた乾物屋さん。ハイビスカスの花、タコさんウィンナーみたい!何に使うんだろう。チーズもハム類も全部持って帰りたいー!エッグタルト屋さんも混んでいた。キッチンが見えるのが良い。市庁舎とアリアドス駅前のリベルダーデ広場
『Casa Gueres』でビファナ(豚肉の煮込みサンド)を食べる。店内は狭く昔ながらの雰囲気。店員のおじいちゃんとはもちろんスペイン語とジェスチャーで意思疎通。キッチンにいるおばあちゃんもみんなテキパキ忙しそうに働いていて名店らしさ満載。味は期待を裏切らずシンプルに美味しかった!豚かたまり肉の焼き煮を白パンにはさんだだけのものだが、意外にしっとりした豚肉の味わいとソースの分量、パン本来の素朴な味が素晴らしいハーモニー。他の客が頼んでいた特製チーズを追加したものもおいしそうだった。
橋を渡ってワイナリー(左下に見えるCALEM)へ急ぐ途中。映っている乗り物の種類がはんぱない!!
●Calem カレム ポートワインワイナリー見学
1859年創業、国内第一位のシェアを誇るブランドらしい。このエリアには何軒もワイナリーがあるが、見学時間が都合にあうところにした。11:45スタートの組にしたが、最初の30分は各自でミュージアムを見学し、実際のツアー開始は12:15というスタイル。ミュージアムは趣向が凝らされており飽きない。赤ワインと白ワインの熟成期間による色の違いを展示したり、ワインを表現する時に使う香りを当てるゲームなど。
Calemでは今もぶどうを手作業で収穫しているそう。ドウロ川上流域で収穫し発酵、ブランデーを加えて発酵を止める工程まで行った後、1~2月にポルトのこのワイナリーに運ばれてきてエイジングを始めるらしい。どういうワインにするかによってオーク樽の大きさが異なるとのこと。
それにしてもワインって菌を加えなくても出来上がるってのが凄い。ぶどうの皮に自然に存在している酵母が、ぶどう果汁の糖を発酵させてアルコールに変えるので、実をつぶすだけで発酵が始まる。日本酒のように麹を入れたり手を加えなくてもできるなんてまさに天からの贈り物のようで、宗教との関わりが強いのも理解できる。
ツアーは10ユーロ。説明は15分ほどでその後試飲。セラー内で実際に使っている大きな樽にプロジェクターで映像を投影して説明してくれるので視覚的にわかりやすい。試飲は5ユーロ追加して高めの3種類を飲めるコースにした。白、Ruby、Tawnyから1種類ずつ。それぞれ色も味も全く違う!
・白:『White & Dry』はカレムのポートワインの中で最もドライらしいが、アイスワインのような飲みやすさだった。通常コースで供される『Fine White』の方がぶどうのフレッシュ感が強かった。ちなみに『Lagrima』という種類が最も甘いらしい。
・Ruby:『Late Bottled Vintage2011』を試飲。2011年は当たり年らしい。『Vintage』がカレムの商品の中で最も高く、横置きで保管しておき、飲む直前に縦置きにしなくてはいけない。賞味期限はLBVは開けてから2か月だが、Vintageは2日とのこと。その他はいずれも6か月。
・Tawny:『10 year Old Tawny』を試飲。年度の異なるワインをブレンドしており、その年度の平均が10年。味はブランデーで作った梅酒のような、オークの風味が強いながらも果実のフレッシュ感も残っていて美味。3種類の中でこれが1番好み。『Colheita』という種類は単年度のぶどうを使い7年以上熟成したものらしく、試飲してみたかったがかなわず。
ショップでは10year Tawnyを購入。割らずに持って帰らねば。
14時発の船でドウロ川クルーズ。酔い覚ましにちょうどよい!クルーズの運行会社はいくつもあるが、私たちは『BlueBoats』という日本語の解説があるところにした。
上流にかかる鉄道橋や自動車橋を下から見物したあと河口の方へ戻り、大西洋をちら見して戻ってくる1時間弱の船旅。カラフルな家々に彩られた坂の街をかわいらしい黄色いトラムやメトロが走り、カモメが優雅に飛び回る。美しい街だなあ。ワイナリー前に停泊するRabelo(帆船)。昔はこれでワイン樽を運搬していた。
橋を渡り、ケーブルカー(2.5ユーロ)に乗ってバターリャ広場に上る。サント・イルデフォンソ教会のアズレージョも、駅と同じくジョルジェ・コラコ作。静謐。
教会からクレリゴス教会を臨む石畳をトラムが走るポルトガルらしい道。
サンベント駅の向かいにあるサンアントニオ教会もアズレージョと内部の祭壇が素晴らしかった。教会の祭壇はだいたい7段の棺?の上にマリアが座ってる、クリスマスツリーのように。
『Cremosi』というジェラート屋さんで休憩。タンジェリンとシャンパン味を選択。シャンパンうま!17時に出てクレリゴス教会を見学したあと、『Libraria Lello&Irmao』という本屋へ。ハリーポッターの学校のモデルになったという有名な書店のため、観光客で大混雑。少し離れた建物でわざわざ入店チケット(4ユーロ)を買い、荷物をロッカーに預ける必要あり。ようやく入店できたとしてもこの人だかり!写真撮るのも大変で、ゆっくり本を選べる状況ではない。
韓国人や中国人、日本人が比較的多い。ハリポタ好きやねえ。本を購入すれば入店料分割り引いてくれるそうだが、私は店内の混雑に疲れ果て何も買わず。夫はポルトガル料理本を買っていた。
近くにある『Vida Portuguesa』という雑貨屋さん、というか老舗デパート。美しい・・・天井高に憧れる。国産の生活雑貨や食料品をメインに取り扱っておりどれもオシャレ。値段はお高いけど。
18:20発のトラムで川沿いの終点まで。レトロだけど検札機はある。ガタゴト揺られながらゆっくり走るこの子、淘汰されずにいつまでも残ってほしい!
そこからUberでいったん部屋に戻り着替えて、19:30に予約しておいた『DOP』へ。Rui Paulaという有名シェフのお店で、ミシュランの星も取ったそう。
2階の席へ通される。ネット予約だからか?店内は青緑を基調としたコーディネート。店員のユニフォームも同系色でかわいい。テーブルや椅子など全体的にIKEAっぽくシンプルで、高級感には欠ける。コースは2種類で、私はmemory、夫はseaというコースにワインペアリングを注文。タコのカルパッチョ。驚くほど薄くカットされたタコと、香り高いオリーブオイルが最高にマッチ!Vino Verdeのサッパリ感とも合う。ロブスターのリゾット。肉厚でジューシーな身とアルデンテ加減が最高。コーヒーのソーサーがかわいい。全体的に器やプレゼンテーション、コンセプトなど、お客をサプライズさせたいという気持ちが伝わってきた。柚子や海苔など日本の食材も多用していて楽しめたし美味しいのだけれど、どれも味が濃く胃が疲れてしまった。2人で3万円以上という額を考えると再訪はないかも。
雨の中歩いて帰る途中、地元人気の高そうなレストランを見つける。『MUU Steakhouse』というステーキ屋さん。23時近いというのに店内は大混雑だった。『Tabua Rasa』というタパス屋さんも気になってたが予約なしでは入れなかった。Almada通りは地元民で混雑しているおしゃれなレストランが多い。次回はもっとこの辺りのレストランを開拓したい!