2017.10.11-22 スペイン・ポルトガル 3/9

【4日目】14日(土)

 6:30に目覚め、準備とパッキングした後、8時過ぎから朝食。ラインナップは昨日と同じでお腹も空いていないので、フルーツメインで済ませる。生ハムメロンを飽きるほど食べた。この宿では日本人も中国人もほとんどみなかったが、朝食では日本人を数名見かけた。おばさまグループや母娘ペアが多い。

9:30にチェックアウト、タクシーでバスターミナルへ。10時発のバスでVigoへ出発。途中の道路はすごい霧が立ち込めてた。

11:30にVigoバスターミナル着。なんとかスーツケースを預け、明日のPorto行きのバスチケットを購入し、タクシーでカストロ城に行く。

f:id:meena0:20171030153559j:imageカストロ城からVigoの街を臨む。港町で対岸にも島々が見えるので瀬戸内海の呉っぽい。Vigoはスペイン最大の漁港で、ガリシア地方の工業・商業の中心地。リアス式海岸の語源になったとおり、入り組んだ複雑な地形。でも日本の三陸のような断崖絶壁は見当たらずなだらかな入り江なのが面白い。

中心市街地まで歩いて下る。f:id:meena0:20171030153627j:imagef:id:meena0:20171030153655j:imageランチは生ガキ、野菜スープ、白ワインで軽く済ませる。野菜スープはつるむらさきとほうれん草の間のような葉っぱがたくさん入っていて五臓六腑にしみる優しいお味。f:id:meena0:20171030153724j:imagef:id:meena0:20171030153836j:image メインストリートを散策しているうちに、腹ごなしにバスターミナルまで歩くことにする。所要30分くらいだったが道の起伏が激しくて疲れた。

15時発のバスに乗車。路線バスなのに高速バスと同じレベルのちゃんとしたバスだったのが意外。かなりのスピードで走り、1時間弱でBaiona着。

f:id:meena0:20171030154842p:imageスーツケースを引きずり、岬の先にあるホテルまで歩く。途中でショートカットしようとしたら、間違えて森の中の散策路に迷い込んでしまい、必要以上に歩いたり階段上ったりしなくてはならなかった・・・。

なんとかフロントにたどり着き部屋へ。部屋の窓からは海が見える。部屋やバスルームも広くてリゾート気分が味わえる。バスタブとは別にシャワーブースもあり、洗面台は2つ。サンティアゴのパラドールと比べると調度品の数は劣るものの、ここも充分に美しい。f:id:meena0:20171030154846j:imagef:id:meena0:20171030154941j:imageホテルのバーでウェルカムドリンクを飲む。カモメがつまみのナッツを虎視眈々と狙って来る。f:id:meena0:20171030155041j:image結婚式を挙げたくなるチャペルf:id:meena0:20171030155159j:image

f:id:meena0:20171030160257j:imageジェラート食べたり海岸沿いを散策したりしているうちに20時。いつもの方法で人気のありそうなレストランを探したけどどこもガラガラ。飲み屋さんは混雑していたけど、まだ食事をする時間ではないみたい。カメノテが食べられるレストランを探したが、季節じゃないようで見つからず。許容範囲のレストランで、貝の酒蒸しとパエリヤを食べる。カメノテ食べられなかったことが未練。22時にホテル戻る。

 

 

【5日目】15日(日)

7時に起きるつもりが寝坊、7:40に飛び起き、準備して8時に朝食。ラインナップは昨日のサンティアゴと類似していた。今回もフルーツメインで軽く。

f:id:meena0:20171030160210j:imageフロント

車道をのんびり下る。昨日この車道を通って上がればもっと楽にフロントについたのに・・・ 

f:id:meena0:20171030155516j:imagef:id:meena0:20171030155839j:image巡礼の道サインがここにも。f:id:meena0:20171031152919j:image

10時過ぎ発のバスでVigoに戻り、11:30発のポルト行きバスに乗車。ほとんど満席で、空いている席を探すのが一苦労だった。一番後ろの列で息苦しいしリクライニングも出来ずトイレに出ることもできず最悪。1時間もかからずポルトガルに入国、パスポートチェックも何もなし。でも時差は1時間あるという不思議な感覚。13:30にポルトのCasa de Musica駅着。予定では中心地まで行ってくれるはずが、日曜だからかここが終点。トイレを探すが見当たらず、仕方なく電車でTrinidad駅に向かう。電車内もまた激混みで疲労困憊&MAX不機嫌。下車後なんとか近くのスーパーのトイレに駆け込む。

宿泊先近くまで歩き、オーナーを待ちつつランチ。地元人気が高そうな『DOGEMA』というハンバーガー屋さん。シンプルに、ビーフパティとトマトとルッコラハンバーガーを頼んだがチップスもありすごいボリューム。サングリアのサイズも大きい。バーガーの味は奇をてらわず美味しいし、店員さんは英語話せて感じよく店内もオシャレ。 f:id:meena0:20171030160433j:image

オーナーさんから鍵を預かり部屋の使い方を一通り説明してもらう。f:id:meena0:20171030160454j:imageアパートの正面。アズレージョの壁面がかわいい。f:id:meena0:20171030160514j:image建物自体は古そうだけど内部はリノベーションしてある。40平米くらいと狭いが天井高のおかげで広々している。洗濯機がついているのが最高!たまってた洗濯物を洗いつつ休憩。

18時に出かけて川の方へくだる途中、『Santini』でジェラートを食べる。イチゴのジェラートが秀逸!店内客のほとんどがイチゴを選んでた。コーンがワッフルコーンっぽい香ばしさでとても美味しかった。f:id:meena0:20171110113516j:image

 

●サンベント駅

20世紀初めに修道院の跡地に建てられた駅。アズレージョは1930年制作(Byジョルジェ・コラコ)、ポルトに関わる史実が描かれている。上段のアズレージョはカラフルで黄色味が強く、下段は品のいい青色、ガラス部分の薄い黄色と真っ白な天井。全体の美のバランスが完璧で旅情を掻き立てる!f:id:meena0:20171030160558j:image

 

●ドンルイス1世橋

エッフェル塔の設計士の弟子が設計し1880年代に建設、1886年開通。2階建て構造になっており、上層はメトロと歩行者、下層は自動車と歩行者用。上層のメトロと歩道の間にはポールが立っているのみで柵はなく、手を伸ばせばメトロが触れる距離。さすが自己責任の国!

f:id:meena0:20171030160744j:imagef:id:meena0:20171030160759j:imagef:id:meena0:20171030161140j:image橋を渡った対岸、Vila Nova de Gaia側を見てみたが、ワイナリー見学もリバークルーズもロープウェイも営業終了してしまっていたので、街をぶらつきつつ帰路につく。途中オシャレなレストランやショップをたくさん見つけた。ポルト素敵!

スーパーマーケットで食材を買い込み21時前に帰宅し料理。スーパー楽しすぎる、数時間楽しめる。スペインもポルトガルも料理は美味しいが味が濃くて、時々こういう風に野菜をモリモリ食べたくなるのです。

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2017.10.11-22 スペイン・ポルトガル 2/9

【3日目】13日の金曜日

 8:30起床。外はまだ暗い。準備して朝食へ。ビュッフェスタイル。パン、ハム、卵、フルーツ系の種類は多いが野菜とジュースの種類は少ない。トマトをおろしただけのものとメロンとオレンジが美味しくて大量に食べた。一旦部屋に戻り休憩。外はまだ濃い霧がたちこめ、真冬のような寒さ。

12時に出発して観光バスに乗車。ホテル前から45分で見どころを一周してくれるおもちゃのような列車。旧市街の中心だけでなく、交通量の多い車道にも出るのがスリリング! 

f:id:meena0:20171029002023j:image 大学やアラメダ公園、サンタクララ修道院、博物館など結構早いスピードで広範囲を回ってくれ、スペイン語と英語で説明してくれる。これで6ユーロはお得。午後の列車は満席で乗れない人も出ていたので、午前中に乗車するのが良いと思われる。

バスを降りる頃にはちょうど霧が晴れて暑くなってきたので歩いてアリアトス市場へ。市場は見ているだけで楽しい!色々買い込んで料理したくなる。大好きな生絞りオレンジジュースが70セント・・・最高!バースタイルの飲食エリアは昼時で大混雑だったが負けずに待ち、オイスターバーのカウンターに陣取る。生ガキ、シャンパン、花豆とあさりの煮込みをいただく。美味しくないわけがない!

f:id:meena0:20171029002147j:imagef:id:meena0:20171029002205j:image花豆は白いんげん豆に似てるけど大きめで固め。白いんげん豆の方が好み。

食べ終わった後は散策。

 

●カテドラル(大聖堂)

ヤコブを祀るスペイン最高のロマネスク様式の教会。9世紀に聖ヤコブの墓が発見された場所に建てられた聖堂が、イスラム教徒による破壊を経て、11世紀に再建築が始まる。基本となるロマネスク様式の設計に精巧なバロックゴシック様式の装飾を施した、絢爛豪華な建築様式の集大成として有名。 

f:id:meena0:20171029002316j:image正面祭壇の脇に大行列があって何かわからず並んでいたら、聖ヤコブの像にキスするための行列だった。20分くらい並んで、前の人の見よう見まねでキスしてみた。みんな後頭部にキスしてるように見えたので頑張って背伸びしたが届かず、首かマントあたりにしかキスできなかった。祭壇は金ピカ、天使の巨大な像が上から覗き込み、圧倒的な豪華さだった。 

f:id:meena0:20171029002442j:imageパイプオルガンも超巨大超豪華、天使が飛んでる!パイプが横に伸びていて2台が向かい合わせ。どこに座って弾くのかわからなかった。f:id:meena0:20171029002505j:image蝋燭は今やLED。お賽銭の額に応じた数だけ点灯する。f:id:meena0:20171029002538j:imageカテドラル北側から。ここからの写真が一番工事の影響を受けない。オブライドロの正面と栄光の門は工事中で見れず。

 

 ●美術館&博物館

ネット検索で評価の高かった、らせん階段のある博物館へ。ガリシア現代美術館と民族博物館が隣接しているのだが、階段は民族博物館(Museo de Pobo Galego)の中にある。最初間違えて美術館の中で階段を探してしまった。現代美術館は入館無料だったが、印象的なアートは見当たらなかった。まだ色々試行錯誤している大学生レベルといった感じ。

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博物館は、ガリシア州の人々の暮らしに関する展示で見応えがある。服、家の構造、祭事、職人道具など実物や写真、映像、模型等を交えつつ詳細に記録している。活版印刷の展示で使われていたポスターや本のデザインがオシャレで、ポストカードにして売ってほしかった!日本もそうだけど、昔の印刷物のデザインって本当に素敵。

でこれが有名な螺旋階段!3つの石造りの階段が絡まるように上に伸びており、うち1つだけが天井にまで達している。下から見上げると光の加減で天国へ続く階段のように見える。絡み合う螺旋がとても美しくて写真映えする!

f:id:meena0:20171029002714j:imagef:id:meena0:20171029002741j:image館内には教会も。祭壇が見事な木彫りで、どうやって入れたのか不思議になるほど全く隙間なく石造りのアーチ内に格納されていた。夫は祭壇をバラして組み込んでると推理したが、継ぎ目なんて全く見当たらなかった。

19時過ぎまでゆっくり鑑賞したあと中心地へ戻り、スーパー行ったり、なんとなく入ったお店でイカリングをテイクアウト。これが大正解!油で揚げずにグリルを使っている様子。イカは細めにカットしてあり衣が薄くてサックサク。全然胃がもたれない。 

f:id:meena0:20171030125458j:image中心街のレストランのショーケース。貝好きにはたまらない!!f:id:meena0:20171030125519j:imageゆでタコの置き方が笑える。というかタコデカすぎ!

色々物色した後、人気の高そうな『A Taberna do Bispo』で軽くタパスをつまむ。

f:id:meena0:20171029002951j:imagef:id:meena0:20171029003022j:image牛の赤ワイン煮込み、ピーマンのツナ詰めバゲットなど食べつつビール飲みつつ。スタッフもテキパキ働いていて感じもよい。私流の美味しいレストランの見分け方は、①地元民らしき人々で混雑しているか、②店外で呼び込みしていないか、③店内のスタッフがサボらずきびきびと働いているか。このポイントとウェブでの評判をチェックして店を決めているが、これまでハズレ店に当たったことはない。

食後ホテル併設のカフェに行き、Crema de Orujoで体を温める。めっちゃ度数の強いカルーアミルクのような味。甘くておいしいが強すぎて酔う・・・(Orujo=グラッパ(ぶどうの搾りかすの蒸留酒)。Orujoベースのクリームリキュールらしい。そりゃ強いわ) 

 

以下ホテルの写真。1泊3.5万円以上と高額ではあるがそれだけの価値はあると思う。このレベルの歴史的建造物の内部に宿泊できる場所は世界的にもそうそうないし、管理も行き届いており、内部の見どころが非常に多い。オリジナルのアメニティもかわいい。1泊だけでも宿泊することをおススメしたい。

f:id:meena0:20171029001625j:image入り口(夜)f:id:meena0:20171029001711j:imageホテル前からアラメダ公園の方へ抜ける道。この道を少し下ったところにあるレストラン『A Horta d'Obradoiro』が気になったが今回は行けず仕舞い。 

f:id:meena0:20171030124943j:imageオブラドイロ広場からホテルを臨むf:id:meena0:20171030124959j:imageフロントf:id:meena0:20171030125046j:imageこの先宿泊者専用ゾーンf:id:meena0:20171030125159j:image礼拝堂f:id:meena0:20171030125251j:imageパティオ。礼拝堂を囲んで4つあるf:id:meena0:20171030125314j:image石造りの素朴な建物に、豪華絢爛な調度品が映える。f:id:meena0:20171030125404j:image客室前の廊下

 

2017.10.11-22 スペイン・ポルトガル 1/9

遅い夏休みを取り夫婦旅。今回はSantiago de Compostelaから入り南下、リスボンOutという行程。

 

【1-2日目】11日(水)12日(木)

夜7時過ぎにリムジンバスに乗り羽田空港へ。8時半には搭乗手続きが終わり、寿司屋で晩御飯。貝ばかり頼んで満足。やることないので早々に出国後ANAラウンジで時間潰し。羽田ANAラウンジは初めて利用したが非常に広い。ソファ席、テーブル、カウンター、PCブースなど様々なタイプの座席があり、食事も充実。麺類、カレー、おにぎり、サンドイッチ、野菜系のおかず、菓子、日本酒やビールなどなど食べ飲み放題で、味もまあまあ良かった。シャワーブースは激混みだったがアメニティが充実していて清潔。さすが日本のラウンジだわ。WiFiが繋がるのでKindle端末でAmazonプライムビデオを数時間鑑賞したりウトウトしたりして2時間以上やり過ごす。

深夜発フランクフルト行きは20分ほど遅れて離陸。日本上空はめちゃくちゃ揺れた・・・ちょうど寒気が流れ込んできてたタイミングだからか気流が悪すぎる。なんだか最近日本上空っていつも乱気流な気がする。怖いわ。北朝鮮がミサイル飛ばして来るんじゃないかという不安も多少あったので、無事ロシア内陸に抜けてほっとした。

機内食は三食丼をチョイス。量も少な目で美味しく、かなり久々の機内食完食!

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機内では『22年目の告白~私が殺人犯です~』と『プリティウーマン』(今更ながら)を見た。11時間ですでにドイツ上空。フランクフルト乗り換えって大学生以来だけどこんな近かったっけ。ドイツって市街地とそれを繋ぐ幹線道路以外は真っ暗なんだよな、フランクフルト近郊でさえ。こんなに自然が残ってるくせに経済大国だなんて素晴らしすぎる。

早めに着陸したけど巨大な空港内を移動しているうちに定刻に。入国審査は10分以上並ばされたあげく、レーンを急にクローズされてまた並び直しになるというひどい仕打ち。しかも審査員のにいちゃんの感じ悪いこと!ニコリともせず一通り形式的な質問をされた後「なんでサンティアゴに空路で入るの?フツー陸路で行くよね?」っていちゃもんつけられ。個人の勝手やろそれは!!「ホテルの予約の証明見せて」と言われ。印刷したものは夫が持ってたのでApple Walletに保存した予約レコードを見せたけど日本語やし。でもそれでようやく通してもらえた。過去の経験上ドイツ人にはとても親切でいい印象を持ってたのにドイツ到着して初めて会話したドイツ人がコレってがっかり。移民難民を受け入れすぎた歪みがこういう対応に出てるのかもな。

店を冷やかした後、シャワー浴びにLHラウンジへ。ラウンジは混雑していて、座る場所を探すのも一苦労。9割以上が男性ビジネス客。日本人も結構いたがほとんど黒スーツ&キャリーバックの男性グループ。スーツのまま長距離路線に乗る人がいまだに理解できない。1時間くらい待ったけどシャワーブースは清潔で広く、バスタオルの臭いもなくスッキリできた。置いてある食事は日本ほど充実していない。

f:id:meena0:20171028101027j:image空港内のキッズスペースに置いてあるLH機ステキ! 

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 トイレにあった清掃サービス評価ボタン。(今回の旅行中、こういうAmazon Dashのような評価ボタンをいくつも見かけた)アンケート用紙に記入させたりウェブサイトにアクセスさせたりすることなく評価を受けられる、超シンプル設計だけど、1人が何度も押す、清掃員本人が押すなどの詐欺行為はどう防ぐのだろうか。評価者の属性すらわからず結果を細かく分析することもできないし、活用方法が気になる。

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 ほぼ定刻10時に出発。機内から見た巡礼の道(Camino de Santiago)。なだらかな山が連なり霧がかかっている。瀬戸内のしまなみのような地形だと思った。

 定刻13時前にSantiago着。空港の規模は感覚的に福岡空港伊丹空港くらい。ターンテーブルから預け荷物が出てこず、そのうちにベルトが止まってしまいロスバゲを覚悟。しかしEU外で預けた荷物は別レーンでの返却とのことで一安心。13時半発のバスで旧市街に向かい、そこから歩いてホテルへ向かう。

f:id:meena0:20171029003257j:imageヨーロッパの旧市街よろしく、石畳みの上をキャリーひきずるのは疲れる。

ホテルは奮発してParador de Santiago。巡礼者のための王立の病院兼宿泊所(築500年超)を改装した、豪華絢爛なパラドール。f:id:meena0:20171029003358j:imagef:id:meena0:20171029003431j:image部屋はそんなに広くないけど、驚きの天井高の影響で開放的な印象。3メートル以上あると思う。家具や調度品もパラドール全体の雰囲気に調和していて、美術館の中に泊まっているような感覚。清掃は行き届いている。

15時頃散策に出かける。Santiago de Compostelaは、エルサレム、ローマに次ぐキリスト教3大聖地のひとつで、9世紀初めに聖ヤコブの墓が発見された場所。それ以降ヨーロッパ各地から巡礼者が多く訪れる聖地となり、この街へ至る巡礼の道が整備されており今も年間10万人もの人が巡礼道をたどるらしい。巡礼の道を示すサイン(青地に黄色のホタテ貝マーク&矢印が一般的)があちらこちらに。石畳にもホタテ貝マークが埋め込まれ道順を示している。カワイイ!

f:id:meena0:20171029003500j:imagef:id:meena0:20171029003521j:image

 今日は祝日なので街中は混雑している割に閉まっている店が多い。さまよい歩いて物色した後、地元人気の高そうに見えたタパス屋さん『EL PAPATORIO』へ。店員さんは英語不可だったので指さしと片言のスペイン語でコミュニケーション。

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 軽くつまむつもりが、美味しくて追加注文しまくってしまった。マテ貝のグリル、アンチョビとナスとパプリカのマリネのせバゲット、爆弾コロッケ、塩豚グリルのせバゲット、ビール5杯で25ユーロ。アンチョビバゲットが一番気に入った!全体的に塩分が強い味付けの中、ナスとパプリカが味のバランスを取ってくれた感じ。

 腹ごなしにアラメダ公園まで歩く。快晴なのにカテドラル工事中なのが残念・・・ヨーロッパの大聖堂あるあるだけども。

f:id:meena0:20171030124800j:image 腹ごなしに歩き回る。ガリシア博物館の北の方にまで足をのばす。

昼を食いっぱぐれたタコ料理屋さん『La Casa del Buen Pulpo』に19:30オープンと同時に入る。定番のタコのガリシア風とししとうのグリル、Tinto de Verano。タコは足が太く食感は柔らかい。美味しいオリーブオイルがあればマネできそう。ししとうは塩分濃いめだが、旬なのか肉厚でどの店で食べても美味しい。 

f:id:meena0:20171030124556j:imagef:id:meena0:20171030124622j:image

サクッと食べ終わり、20時半にはホテルへ戻る。時差ボケと機内疲れをとるべくゆっくり風呂に浸かり、22時には就寝。

北朝鮮のミサイル

本土上空にミサイル飛ばされることにたった2度目にして慣れてきている日本人、面白すぎる!株式市場も動揺の色なし。

『あーまた今日もミサイルとんだねー』って笑いながら言う日常になるとしたらあまりにもシュールな画。

そのうち北海道か東北の片田舎の陸地に着弾しても、人的被害が出ないうちはおとなしそうだなー

2017.09.07-11 香港 4/4

【5日目】

8時すぎ起床。寝てる間にダニか蚊に数か所かまれてた。1泊3000円くらいと激安だが、清潔感に欠けるバッパー宿レベルで残念だったな。

9時に出発。近くの花市場に行ってみたがまだ準備中で、一部の店しか開いてなかった。途中スーパー寄ったりしつつ、ゆっくり歩いて『添好運点心専門店(深水捗店)』へ。開店20分前に到着したのに、すでに10組くらい待っていた。さすがミシュラン店。f:id:meena0:20170911104703j:image10時ジャスト開店と同時に着席できてホッとしたが、30テーブル×4~6人掛けくらいある店内が一瞬で埋まってた・・・平日なのにすごいわ。

香港のローカルレストランで無慈悲な相席させられることには慣れたけど、今回は6人席にひとり+5人家族で座らされたのはちょっと驚いた。それだけならまだしも、同じグループだと勘違いされ、私が注文した飲茶まで5人家族側に提供されていたせいで私だけ全然点心が届かない状態・・・それに気づいて店員に文句言ったらようやく提供される始末。相席にしたのはおまえだろ!ミシュランで星とってるチェーン店でもサービスのレベルが低いのはどうにかしてほしい。もちろん日本のレベルは求めないけど、最低限必要な英語くらいは勉強しろよ・・・ 郷に入りても郷に従わない奴が嫌い。

f:id:meena0:20170911195337j:imagef:id:meena0:20170911195342j:image

サービスは別として、飲茶は美味しかった。叉焼入りメロンパンは軽い生地と甘く味付けされたチャーシューが見事にマッチ!プリプリのエビ餃子と酒が飲みたくなる鶏足も美味しかった。でも他の飲茶店と特別大きく違うとは思えなかった。ケネディータウンで食べた飲茶店の方がそそられるメニュー多かったしな。。。リピはないかも。

10時半に食べ終えて急いで空港へ向かう。時間がなかったので青衣駅からエアポートエクスプレスに乗ったけど、次回からは空港>(タクシーかバス)>東涌駅>(MTR)>中心市街地、という方法にしようと思った。エアポートエクスプレス高すぎ!

11時半前にチェックインカウンター着、12時前出国、搭乗ゲートに12時15分頃着。フライトにはまだ1時間近くあったが、搭乗が12時20分に始まってビビる。でも全搭乗者をバスで運び機内に乗せ終えたらちょうど良い時間、ほぼ定刻13時すぎにテイクオフ。

f:id:meena0:20170911195355j:image上空からも橋がよく見えました。

定刻18時半に成田到着。かなり遠いゲートに着いたようでめちゃくちゃ歩かされた。スカイライナーがタイミング悪く、京成特急に乗車したが最後、1時間以上かかってようやく最寄駅に到着・・・帰宅は21時近かった。

 

4年振り4回目の香港は、変わらず美味しいし刺激的で一人でも楽しめる安全な街だったけど、すっかり中国になっちゃった感じがした。地べたに座り込んで屯する集団、電車や飛行機の中でも携帯電話でやかましく話し続ける人、わがまま放題な子供たち。公共の場で迷惑をかけてはいけないという概念がないのは、香港人ではなく大陸系の特徴だと思うけれど、昨今は香港人もそういう傾向だったりするのなら残念すぎる。20年以上前に見た香港は気品ある街だったのに。物価もすでに日本を超えていてお得感は感じられなかった。ご飯は美味しいが油っぽさが強くて数日いると胃が疲れてもたれてくる。

離島や新開エリアに行かないなら2日あれば十分だから、土日弾丸旅行に適した目的地ではあるものの、友人に会うかセール時期に買い物に来るかでしかもう来ないかもなー。今回長く滞在しすぎて疲れたってのもあるかもだけど。

 

ちなみに今回の3泊5日の旅、エア1万、宿泊1.3万、現地2万強で、トータル4.5万円以内でした!1泊3日週末弾丸旅行ならまあまあ良い宿に泊まっても3万円あれば足りる自信ある。

2017.09.07-11 香港 3/4

【4日目】

8時半起床、9時過ぎに出発。日に日に起きる時間が遅くなる…。

モンコックの市場内にある粥屋『妹記』再訪、モツ粥を注文、5分も経たずに出てくる。f:id:meena0:20170910180606j:image34ドルとなかなか高いけど、モツ臭さは全くなく食感最高で旨し!ボラの皮(の湯引き)も気になったが次回に取っておこう。

10時頃にMTRに乗り込み、一回乗換え10時半にランタオ島の東涌着。駅前は新興住宅地らしく栄えているが、中心地とは比べ物にならないくらい静かで緑豊かで開放感あり。f:id:meena0:20170910181010j:imageこんな不安定そうなマンション倒れないの?!怖くて住めない。ケーブルカー乗り場まで少し歩き11時前には乗車。ケーブルカー往復乗車といくつかアトラクション付で290ドルと、この旅で一番高額な現地での出費になった。f:id:meena0:20170910180952j:image左奥が香港国際空港、右の市街地が東涌。空港も街並みも島々も一望出来る。ランタオ島の山にはハイキングコースが整備されているらしく、登山している猛者がたくさんいた。視界の大部分が木々の緑と海の碧で占められていると、香港にいることを忘れそうになる!こういう横顔の香港もあるのを始めて知ったかも。f:id:meena0:20170910181107j:image途中、空港からマカオ方面へ続く建設中の橋を発見。もう少しで繋がりそうだった。ほんとにマカオ香港間なんかしら。めちゃ長い橋を作っちゃう中国の資金力スゴイ。(※後日調べたところ、今年中に完成予定の「港珠澳大橋」(55キロ、世界最長の海上橋、所要45分)とのこと。とてつもない。)

約30分後、昆坪駅到着。世界一長いロープウェイだったが全く飽きなかった。雨が降らないうちにと、駅前のモールを素通りして足早に大仏へ向かう。260段の階段を上って降りて、いい汗をかいた。大仏自体は世界第2の規模といえども90年代に建てられた新しいものなのでご利益は特には感じないけれど、大仏の足元から望む、空港と逆サイドのしまなみ海道のような景色は素晴らしかった!f:id:meena0:20170910181039j:image駅前に戻り12時すぎに『Stage360』という芝居(香港アクション映画の舞台裏がテーマ)を観賞。空腹を紛らわせるために奶茶を飲んだあと、12時45分開始の『Motion360』という3Dアトラクションを体験(3Dゴーグル&動く座席でランタオ島の風景を観賞する)。13時すぎにロープウェイに乗り込み下山するものの、先ほどのアトラクション酔いでかなり気持ち悪くなってしまった。MTRで中環駅へ戻ったのは14時半頃。気持ち悪さはだいぶ落ち着いたので、叉焼飯の名店でランチ。こんな時間でも数組待っていたが、回転が早く5分くらいで入店出来た。f:id:meena0:20170910181130j:imagef:id:meena0:20170910181151j:imageBBQポークとローストダックののったごはん(58ドル)と茹で野菜(28ドル)をオーダー。香港来たーって味、うまい!ポークは甘めの味付け、ダックは骨が多くて少し食べづらかった。叉焼飯といってイメージするのはポークの方の味だな。入店してから15分くらいで食べ終わり、歩いてフェリーターミナルへ。
15時半発のフェリーで長洲島に向かう。ここまでまだ雨降ってないのが奇跡!フェリーからは中心市街地がよく見える。ほんとに山の上の方まで高層ビルで埋め尽くされていておそろしい人口密度。 

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16時半前に島に到着。漁船と自転車の数は多いけれど、高層ビルは一つもなくて空が広く感じる。フェリーターミナル前にはレストランや売店が立ち並ぶ。とりあえずスイカジュースを買い、飲みながらビーチへ歩く。f:id:meena0:20170910183307j:imageフェリーターミナルと逆サイドにあるビーチには、海水浴客と観光客がたくさん。海の向こうにはラマ島の発電所と大陸側の高層ビルが見える。香港に泳げるビーチがあるのが意外・・・これは自然なのよね?シンガポールのように人工ではないよね? 

f:id:meena0:20170910211518j:image島内の建物はほぼ3階建て以下で、洗濯物は外に干されていた。お台場のビーナスフォートにあるオールド香港のようなイメージ。

f:id:meena0:20170910211532j:image18時半のフェリーに乗り込む前に、いたるところで売られてたマンゴー大福を買って食べてみた。中のマンゴーは素材そのままで超ジューシー!大福の皮も柔らかくて美味しい!f:id:meena0:20170910211547j:image

のどかな長洲島を後にして香港島に戻るフェリーで迎える夕暮れ。

f:id:meena0:20170910211600j:imageしまなみ海道の夕焼け、と言われれば信じてしまいそうなくらい、大小無数の島がある。

19時半前に香港島のターミナル着、急いでスターフェリーに乗り換えて九龍側へ移動、シンフォニーオブライツ観賞のための場所を確保して待機。20時スタート。音楽と連動する高層ビル群のライトアップは大規模で華やかではあるが、正直シンガポールのショーの方が素敵だと感じた。ビル群が遠いのと噴水スクリーンがないのが迫力に欠けるし、音楽がダサくて好きになれなかった(シンセサイザーで適当に作った田舎の場末のパブで流れていそうな感じ)。あと、ショーの最初にスポンサー企業を紹介してるっぽかった(広東語だったから確かではないけど)のも興ざめ要因。f:id:meena0:20170910211607j:image15分で終了。その後、腰の痛みに耐えつつチムサーチョイ駅まで歩き、20時半過ぎに『譚仔雲南米線』にたどり着き夕食。f:id:meena0:20170911000605j:image冷麦のような細い麺をピリ辛の白濁鶏ガラスープでいただく、雲南名物料理らしい。もやし、ニラ、湯葉はデフォルトで入っていて、これにトッピングが選べる。私は豚バラを選択。31ドルとお手頃価格だからか、客層は20代が多かった。

MTRでモンコックに戻り、21時半から足裏マッサージ店へ。最後の夜なのでまだまだ遊びますぜ。フットバス付き45分で128ドル、安い。マッサージの腕は悪くないが、やっぱり香港のマッサージって弱すぎる気が。リンパマッサージのような優しさ。私はやはり台湾のように痛くてのけぞりそうなくらいが慣れていて好きかも。

23時前に宿に帰着、24時過ぎに就寝。毎日2万歩以上歩いて、部屋に帰る頃には腰が限界。

2017.09.07-11 香港 2/4

【3日目】

7時半起床、用意&洗濯して9時に中環に向け出発。待ち合わせには少し早いので翠華餐廳でお茶。想定外にウェイトレスのおばさんに英語が通じず困ったがなんとかミルクティーを注文。香港のミルクティーはインドチャイみたいに紅茶が濃くて美味しい。10時にこれまた10年ぶりの友人と再会し、喋りながら蘭桂坊あたりのオシャレカフェへ。アボカドをのせたトーストが人気の、バーのような薄暗いお店。狭い店内は欧米人でギュウギュウ!f:id:meena0:20170909181234j:image仕事のことやら家族のことやらいろいろなことを話し続けて1時間ほど過ごした後、友人宅に歩いて向かう。西営盤エリアの高台に位置するマンションは喧騒から離れて落ち着ける雰囲気。天井も高くインテリアもオシャレ。3LDK3バスルームで家賃は80万円くらいするらしい…香港恐るべし。会社負担だからできる贅沢やわ。

13時ごろに友人と別れトラムに乗ってケネディータウンへ向かうが、途中のトラムターミナルが終点だったのでMTRに乗り継ぐことに。空腹を抑えるべく有名飲茶店『新興食家』へ。14時過ぎてるのに満席、待ち客も8人くらいいて人気の程がうかがえる。超ローカルで英語が通じず、しかも席は案内なし、食べ終わりそうな人の後ろで待ち自力で確保するスタイル。狭い店内にこれ以上置けないくらいテーブル&イスが並び、かろうじて1人が通れるくらいの通路に待ち客が立っているので店内は地獄絵図。スタッフのおばさんに怒られないよう居場所を探しながら待ち続けること20分、ようやくイスにありつく。が、自分からアピールしないとスタッフには全く構ってもらえない。同席のおじさんの助けを得てなんとかジャスミンティーとえび餃子、豚団子と湯葉蒸しを手に入れた。背後の待ち客の視線や店内のカオスっぷりに耐えられず、サクッと食べてサクッと退店。お会計は44ドルだった。f:id:meena0:20170909181253j:imageモツや鳥足も食べたかったなー。広東語を覚えて再チャレンジだな。

腹ごなしに一駅分、香港大学駅近くのトラムターミナルまで歩く。この辺りのマンションは下町感が強く公団っぽいが、そんな中に新しそうな西洋系のシャレオツレストランやカフェがちらほら。最近注目のオシャレエリアとのことだが、そんな原宿にありそうな店には惹かれない。f:id:meena0:20170909182306j:image

途中で急に雨が降り出したのでスーパーで雨宿りしてたものの、全く止む気配ないので諦め、15時半にトラムに乗り込み東へ戻る。トラムの窓が開きっぱなしで座席びしょ濡れ!しかもコーズウェイベイまでの道はひどい渋滞で、着いた頃には16時を過ぎてた。ちょうど下車する頃に雨が小降りになっていたので助かった。そこから湾仔へ歩くうちに、ブランド店が並ぶショッピング街から建材屋街(木、石、浴槽、キッチン、ドアノブなど)に。また途中で土砂降りに遭った上に、お目当ての『留園』(上海蟹の麺を食べに)は休憩時間中で英語も通じないことに投げやりな気分になり、本日2度目の翠華餐廳へ駆け込む。小降りになった18時過ぎに出てチムサーチョイへ移動。

前回も来た名店『池記』に15分ほど並び、19時前に入店。牛のバラ肉煮込みの入った麺と、椎茸と鉄観音茶のセットにした。美味い!昨晩の麺と比べるともちもち感が劣るが、スープに浸かり続けても全くのびないのがよい。ただいつも思うのだがこのプラスチック箸は麺に不向きで食べづらい…木の箸にしてくれないものか。f:id:meena0:20170909211117j:image19時半に退店して近くのモールをひやかした後、足腰の悲鳴を聞きつけ20時から足裏マッサージ。45分にフットバス5分で2000円ちょい。香港の物価は日本と同じか高いくらいで、日本より安いものが見つけられずにいたけど、マッサージはまだ安めやな。おじさんが担当してくれたけど、圧が弱めで少し物足りなかった。それでも施術が終わって歩いてみると、足の軽さと満腹感の低減に気づき感動。ただ店を出たらまたもや土砂降りの雨で萎える‥‥しつこい天気やなぁ!一度に降らし切ってよねムカつく。

香港一大きいモールのハーバーシティをぶらついた後、腰痛が出始めた頃に帰路につく。22時に宿に戻り即シャワー。トイレと同じくらい狭いシャワーブースにもだいぶ慣れてきた。23時半に就寝。