2017.10.11-22 スペイン・ポルトガル 2/9

【3日目】13日の金曜日

 8:30起床。外はまだ暗い。準備して朝食へ。ビュッフェスタイル。パン、ハム、卵、フルーツ系の種類は多いが野菜とジュースの種類は少ない。トマトをおろしただけのものとメロンとオレンジが美味しくて大量に食べた。一旦部屋に戻り休憩。外はまだ濃い霧がたちこめ、真冬のような寒さ。

12時に出発して観光バスに乗車。ホテル前から45分で見どころを一周してくれるおもちゃのような列車。旧市街の中心だけでなく、交通量の多い車道にも出るのがスリリング! 

f:id:meena0:20171029002023j:image 大学やアラメダ公園、サンタクララ修道院、博物館など結構早いスピードで広範囲を回ってくれ、スペイン語と英語で説明してくれる。これで6ユーロはお得。午後の列車は満席で乗れない人も出ていたので、午前中に乗車するのが良いと思われる。

バスを降りる頃にはちょうど霧が晴れて暑くなってきたので歩いてアリアトス市場へ。市場は見ているだけで楽しい!色々買い込んで料理したくなる。大好きな生絞りオレンジジュースが70セント・・・最高!バースタイルの飲食エリアは昼時で大混雑だったが負けずに待ち、オイスターバーのカウンターに陣取る。生ガキ、シャンパン、花豆とあさりの煮込みをいただく。美味しくないわけがない!

f:id:meena0:20171029002147j:imagef:id:meena0:20171029002205j:image花豆は白いんげん豆に似てるけど大きめで固め。白いんげん豆の方が好み。

食べ終わった後は散策。

 

●カテドラル(大聖堂)

ヤコブを祀るスペイン最高のロマネスク様式の教会。9世紀に聖ヤコブの墓が発見された場所に建てられた聖堂が、イスラム教徒による破壊を経て、11世紀に再建築が始まる。基本となるロマネスク様式の設計に精巧なバロックゴシック様式の装飾を施した、絢爛豪華な建築様式の集大成として有名。 

f:id:meena0:20171029002316j:image正面祭壇の脇に大行列があって何かわからず並んでいたら、聖ヤコブの像にキスするための行列だった。20分くらい並んで、前の人の見よう見まねでキスしてみた。みんな後頭部にキスしてるように見えたので頑張って背伸びしたが届かず、首かマントあたりにしかキスできなかった。祭壇は金ピカ、天使の巨大な像が上から覗き込み、圧倒的な豪華さだった。 

f:id:meena0:20171029002442j:imageパイプオルガンも超巨大超豪華、天使が飛んでる!パイプが横に伸びていて2台が向かい合わせ。どこに座って弾くのかわからなかった。f:id:meena0:20171029002505j:image蝋燭は今やLED。お賽銭の額に応じた数だけ点灯する。f:id:meena0:20171029002538j:imageカテドラル北側から。ここからの写真が一番工事の影響を受けない。オブライドロの正面と栄光の門は工事中で見れず。

 

 ●美術館&博物館

ネット検索で評価の高かった、らせん階段のある博物館へ。ガリシア現代美術館と民族博物館が隣接しているのだが、階段は民族博物館(Museo de Pobo Galego)の中にある。最初間違えて美術館の中で階段を探してしまった。現代美術館は入館無料だったが、印象的なアートは見当たらなかった。まだ色々試行錯誤している大学生レベルといった感じ。

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博物館は、ガリシア州の人々の暮らしに関する展示で見応えがある。服、家の構造、祭事、職人道具など実物や写真、映像、模型等を交えつつ詳細に記録している。活版印刷の展示で使われていたポスターや本のデザインがオシャレで、ポストカードにして売ってほしかった!日本もそうだけど、昔の印刷物のデザインって本当に素敵。

でこれが有名な螺旋階段!3つの石造りの階段が絡まるように上に伸びており、うち1つだけが天井にまで達している。下から見上げると光の加減で天国へ続く階段のように見える。絡み合う螺旋がとても美しくて写真映えする!

f:id:meena0:20171029002714j:imagef:id:meena0:20171029002741j:image館内には教会も。祭壇が見事な木彫りで、どうやって入れたのか不思議になるほど全く隙間なく石造りのアーチ内に格納されていた。夫は祭壇をバラして組み込んでると推理したが、継ぎ目なんて全く見当たらなかった。

19時過ぎまでゆっくり鑑賞したあと中心地へ戻り、スーパー行ったり、なんとなく入ったお店でイカリングをテイクアウト。これが大正解!油で揚げずにグリルを使っている様子。イカは細めにカットしてあり衣が薄くてサックサク。全然胃がもたれない。 

f:id:meena0:20171030125458j:image中心街のレストランのショーケース。貝好きにはたまらない!!f:id:meena0:20171030125519j:imageゆでタコの置き方が笑える。というかタコデカすぎ!

色々物色した後、人気の高そうな『A Taberna do Bispo』で軽くタパスをつまむ。

f:id:meena0:20171029002951j:imagef:id:meena0:20171029003022j:image牛の赤ワイン煮込み、ピーマンのツナ詰めバゲットなど食べつつビール飲みつつ。スタッフもテキパキ働いていて感じもよい。私流の美味しいレストランの見分け方は、①地元民らしき人々で混雑しているか、②店外で呼び込みしていないか、③店内のスタッフがサボらずきびきびと働いているか。このポイントとウェブでの評判をチェックして店を決めているが、これまでハズレ店に当たったことはない。

食後ホテル併設のカフェに行き、Crema de Orujoで体を温める。めっちゃ度数の強いカルーアミルクのような味。甘くておいしいが強すぎて酔う・・・(Orujo=グラッパ(ぶどうの搾りかすの蒸留酒)。Orujoベースのクリームリキュールらしい。そりゃ強いわ) 

 

以下ホテルの写真。1泊3.5万円以上と高額ではあるがそれだけの価値はあると思う。このレベルの歴史的建造物の内部に宿泊できる場所は世界的にもそうそうないし、管理も行き届いており、内部の見どころが非常に多い。オリジナルのアメニティもかわいい。1泊だけでも宿泊することをおススメしたい。

f:id:meena0:20171029001625j:image入り口(夜)f:id:meena0:20171029001711j:imageホテル前からアラメダ公園の方へ抜ける道。この道を少し下ったところにあるレストラン『A Horta d'Obradoiro』が気になったが今回は行けず仕舞い。 

f:id:meena0:20171030124943j:imageオブラドイロ広場からホテルを臨むf:id:meena0:20171030124959j:imageフロントf:id:meena0:20171030125046j:imageこの先宿泊者専用ゾーンf:id:meena0:20171030125159j:image礼拝堂f:id:meena0:20171030125251j:imageパティオ。礼拝堂を囲んで4つあるf:id:meena0:20171030125314j:image石造りの素朴な建物に、豪華絢爛な調度品が映える。f:id:meena0:20171030125404j:image客室前の廊下